ダイオキシン廃棄物問題 豊能町に最終処分場つくり埋め立てへ

大阪・豊能町と能勢町で作る組合が管理するダイオキシンを含む廃棄物の処分をめぐる問題で、大阪・豊能町は町内に最終処分場をつくり廃棄物を埋め立てて処分する方針を固め今月(3月)から現地でボーリング調査を行うことを明らかにしました。

豊能町と能勢町で作る組合では平成9年、運営していたごみ焼却所が高い濃度のダイオキシンに汚染されていたことが発覚し、焼却所の解体後に出た廃棄物を事前に通知せずに神戸市で処分したことが問題となったあとはその廃棄物を豊能町内に持ち帰り、町役場の近くにある保育所の跡地など3か所に8年前(2016年)から仮置きしていきました。
これについて組合の管理者を務める豊能町の上浦登 町長は4日の町議会で、仮置きしている場所近くにある老朽化した公共施設の再編工事にあわせて、地下に最終処分場もつくり埋め立てて処分する方針を明らかにしました。
組合によりますと、最終処分場は地下5メートルの深さにコンクリート製の構造物をつくりそのなかに廃棄物を入れて処理する計画で、来年3月までに完成させたいとしています。
処分場の候補地について組合は今月からボーリング調査を行い、処分場の設置に問題がないかを確かめたうえで、地元住民と建設に向けた最終的な合意を図りたいとしています。
上浦 町長は「地域の方々には苦渋の選択をしてもらったと考え感謝しています。四半世紀にわたり地域の最大の課題だったダイオキシンの廃棄物を含む処理を最後まで進めていきたい」と話していました。

【余野地区の自治会長は】
ボーリング調査が行われることについて、地元の余野地区の自治会長は「役場・組合との意見交換を重ねた結果、ボーリング調査実施の合意に達しました。今後も、町や地域の発展を願い、地域の課と一緒に役場・組合との話し合いを重ねていきたいと思います」とコメントしています。