豊中の小学校 朝7時登校可能に 保護者の“小1の壁”に対応

小学校入学に伴って子どもを預けられる時間が短くなり、保護者が仕事を続けにくくなるいわゆる「小1の壁」に対応しようと、大阪・豊中市は、来年度(令和6年度)から市内すべての小学校で朝7時に校門を開放し、登校時間まで児童を預かることになりました。

「小1の壁」は、延長保育の利用などで仕事をしていた保護者が子どもの小学校入学に伴って預けられる時間が短くなり仕事を続けにくくなる問題で、朝早い出勤や夜まで勤務する保護者にとって切実な問題となっています。
このうち、早朝から出勤する保護者の子どもを受け入れようと豊中市は、ことし4月の始業式以降、市内すべての小学校で、午前7時から校門を開放し登校時間の午前8時まで体育館などで自習をして過ごしてもらうことになりました。
教員の長時間労働につながらないよう、各校には民間の見守り員を2人ずつ配置するということです。
豊中市によりますと、こうした取り組みは関西では初めてだということで、市教育委員会は「預かり時間の違いを埋めることで小1の壁の解消につなげ、子育てしやすい街にしていきたい」としています。