震災の被災地 岩手と兵庫の中学生がオンラインで交流

東日本大震災で被災した岩手県の中学生と、阪神・淡路大震災があった兵庫県の中学生の交流会がオンラインで開かれました。

この交流会は、東日本大震災の支援活動を行ってきた兵庫県西宮市のNPO団体が毎年、開いていて、岩手県野田村の中学生と兵庫県西宮市の中学生などあわせて60人あまりが参加してオンラインで開かれました。
交流会では、それぞれの中学校で行われている震災後の取り組みなどが紹介されました。
その中で、岩手県の中学生たちは東日本大震災からの復興や犠牲者への鎮魂を目的につくられた太鼓の演奏を受け継ぐ活動を通して、震災の記憶を伝えていることなどが紹介されました。
また、兵庫県西宮市の中学生は、阪神・淡路大震災の教訓を忘れないように、県内で行われている追悼式典などに使うろうそく作りを行っていることなどを説明していました。
さらに、主催したNPO団体は、今回の能登半島地震で被災地の避難所運営の支援などを行ったことを報告し、中学生の活動の経験を石川県でもいかしていきたいということです。
参加した西宮市の浜脇中学校の女子生徒は「震災があってもさまざまな取り組みによって前向きに生きていく力になると感じた」と話していました。
主催したNPO団体の米山清美理事は「被災地の現状を聞くことで、今後の支援にもつながっていくと思う」と話しました。