7年ぶりに完全な「夕焼けパンダ」現れる

兵庫県明石市で夕日が鉄塔のアンテナと重なってパンダの顔のように見える「夕焼けパンダ」と呼ばれる現象を観察する催しが開かれ、7年ぶりに完全な形の「夕焼けパンダ」が姿を現しました。

明石市立天文科学館の展望台では、毎年、3月と10月に、日の入り間近の夕日が鉄塔と重なり、丸いアンテナの部分がパンダの目や耳に、また、太陽が顔の輪郭のように見える現象を「夕焼けパンダ」と呼んで観察会を開いています。
1日は倍率およそ13倍の抽せんに当たった親子連れなど20人が集まり、カメラを構えるなどして「夕焼けパンダ」を待ちました。
そして午後6時前、夕日が鉄塔のアンテナと重なり、2017年以来、7年ぶりに完全な形での「夕焼けパンダ」が現れました。
集まった人たちは歓声をあげて拍手をしたり写真に収めたりしていました。
小学生の男の子は、「パンダの目の位置が上に行ったり下に行ったり変化してかわいかったです」と話していました。
1日が80歳の誕生日だという女性は、「1週間前から天気予報を見てずっと楽しみにしていました。パンダを見ることができてとても感激しました。これからも元気に過ごせそうです」と話していました。
明石市立天文科学館の中島正登主任は、「感動しました。これだけちゃんと見ることができたのは7年ぶりで、感慨深いです。感動は格別なので、今後も催しを続けていきたい」と話していました。