京都 大山崎町 藤田嗣治の展覧会 絵画のほか手紙など紹介

大正から昭和にかけてフランスを拠点に活動した世界的な画家、藤田嗣治が友人に送った手紙や手がけた工芸品などとともに作品を紹介する展覧会が、京都府大山崎町の美術館で開かれています。

藤田嗣治は、大正から昭和にかけて、フランス・パリを拠点に活動した世界的な画家で、繊細で色鮮やかな絵を描くことで知られています。
大山崎町の美術館で開かれている展覧会では、絵画のほか、手紙や工芸品、収集したコレクションなど、およそ130点が紹介されています。
世界的な恐慌で、生活に行き詰まった藤田が、2年間かけて南米を旅した際に集めた仮面や人形などが並ぶほか、戦後、一時的に暮らしたニューヨークから知人に宛てて送ったという手紙は、カラフルな絵を添えて、町や人々の生活を伝えています。
さらに絵はがきほどの小さな絵をみずから彫った額におさめた作品は、年の離れた妻のために残したコレクションのひとつです。
アサヒグループ大山崎山荘美術館の野崎芙美子学芸員は、「手紙からは、非常にこまやかで、時には過剰すぎるほどに愛情を伝える姿が伝わります。人となりを知って作品を見てもらいたいです」と話していました。
展覧会は、25日まで開かれています。