中之島線の延伸計画 来年度以降も検討の方向で調整 京阪HD

大手私鉄の「京阪ホールディングス」は、カジノを含むIR=統合型リゾート施設の開業を見据えた京阪電鉄中之島線の延伸計画について、2024年度以降も延伸に向けた具体的な検討や準備を進める方向で調整に入りました。
ただ、最終的な判断は、IRの事業者が違約金なしで撤退できる期限が過ぎたあとの2026年10月以降に行う方針です。

カジノを含むIR=統合型リゾート施設は、大阪の人工島・「夢洲」で2030年秋ごろの開業を目指して準備が進められています。
京阪ホールディングスは、IRが開業する予定の大阪・湾岸エリアと京都などとのアクセスの改善を図るため、京阪電鉄中之島線の中之島駅から大阪メトロ中央線の九条駅までの約2キロの区間を延伸する計画について、去年7月、社内に委員会を立ち上げ、検討を進めてきました。
その結果、会社は、延伸の可否については2023年度中の判断を見送る一方、2024年度以降も延伸に向けた具体的な検討や準備を進める方向で調整に入りました。
ただ、延伸区間で採算を確保できるかが依然、不透明なことに加え、大阪府とIR事業者が結んだ実施協定で、条件が整わなければ事業者側が違約金なしで撤退できる「解除権」の期限が2026年9月末までとされたことから、最終的な判断は2026年10月以降に行う方針です。