JR西日本 駅ロッカーからホテルに荷物配送 実証実験開始へ

JR西日本は、大型の荷物を持たずに観光してもらおうと、駅などに設置したロッカーから提携先のホテルに荷物を配送するサービスの実証実験を来月(3月)から大阪と広島で始めることになりました。

国内に加え、外国人観光客も回復する中、鉄道やバスの車内にスーツケースなどの大型の荷物を持ち込むことで、車内の混雑などにつながるケースが出てきています。
こうした中、JR西日本は、ネット通販で注文した商品を受け取るためのロッカーを活用して、新たなサービスの実証実験を始めることになりました。
実証実験は大阪市と広島県尾道市で行われ、このうち大阪市では来月30日から▼JR新大阪駅や▼大阪駅、▼ユニバーサルシティ駅に設置されたロッカーに荷物を預ければ、市内のおよそ70か所のホテルに運んでくれるということです。
利用料は最も大きなロッカーで2800円(※サービス開始時は2300円)となっていて、英語や中国語などにも対応しているということです。
JR西日本の長谷川一明 社長は、今月(2月)14日の記者会見で「手ぶら観光を実現するほか、オーバーツーリズム対策にもつなげたい。利用状況を踏まえてサービスの拡大も検討していく」と述べ、来年の大阪・関西万博を見据え本格的な導入に意欲を示しました。