大阪地裁 遠藤邦彦新所長が会見 “身近な裁判所目指したい”

大阪地方裁判所の新しい所長に就任した遠藤邦彦氏が会見を行い、「国民に身近で利便性が高まったと感じられる裁判所を目指したい」と抱負を述べました。

遠藤氏は福島県出身の62歳で、これまで主に刑事裁判を担当し、大阪地方裁判所に通算18年ほど勤めていたほか、神戸地裁の所長などを歴任し、先月(1月)31日に大阪地裁の所長に就任しました。
遠藤氏は19日、会見を行い、「大阪地裁は裁判官としての足腰を鍛えてくれた思い出がある。国民に身近で利便性が高まったと感じられる裁判所を目指したい」と抱負を述べました。
関心が高い業務として裁判手続きのIT化をあげ、「大きなデジタル化の波をいかに裁判の質などにつなげていくのか、先を見据えながら1歩ずつ進めるのが大事だ」などと述べました。
また、印象に残っている裁判は、初めて経験した裁判員裁判だとしたうえで、「裁判は専門家の判断という考えがあったが、裁判員裁判の導入で市民と一緒に判断したという高揚感があった」と振り返りました。