ビッグモーター店舗前街路樹問題 容疑者不詳で検察に書類送付

中古車販売会社「ビッグモーター」の店舗前の街路樹が各地で枯れていた問題で、大阪府警察本部は府内の7つの店舗について器物損壊の疑いで捜査していましたが、事実の認定に至らなかったとして16日、容疑者不詳のまま検察庁に書類を送付しました。

「ビッグモーター」の大阪市や堺市などにある7つの店舗の前では街路樹が枯れたり樹木がなくなったりしているのが確認され、管理する国や大阪府などの調査で除草剤の成分が検出されるなどしたため、去年(2023年)10月に被害届が出されました。
これを受けて、大阪府警察本部は器物損壊の疑いで7つの店舗を捜索し、押収した資料を分析するとともに、店舗の関係者に聞き取りを行うなどして捜査を進めてきました。
その結果、一部の店舗では従業員が街路樹の周辺に除草剤をまいたことが確認できたものの、いずれも枯れた原因は特定できず、中には3年の時効を迎えたとみられるケースもあるということです。
このため、警察は事実の認定には至らなかったとして16日、容疑者不詳のまま検察庁に書類を送付しました。
この問題をめぐって、ビッグモーターは去年、大阪府などに対し、街路樹の原状回復のための費用を納付しています。