特殊詐欺対策 大阪 吹田で防犯機能付き電話機の設置サポート

後を絶たない特殊詐欺の被害を減らそうと大阪・吹田警察署は、市内の高齢者を対象に防犯機能が付いた電話機の設置をサポートする取り組みを進めています。

警察によりますと、吹田市では去年(2023年)、特殊詐欺の被害は130件確認され、府内で最も多くなりました。
こうしたなか、吹田市は去年9月から65歳以上の高齢者を対象に、防犯機能が付いた電話機の購入費用の補助制度を設け、警察が電話機の購入から設置までをサポートをしています。
16日は過去に詐欺が疑われる電話がかかってきたという80代の女性が警察官に付き添われながら、家電量販店で電話機を購入しました。
このあと、女性の自宅に電話機が取り付けられ、警察官から▽会話を自動的に録音できることや▽登録していない番号から電話がかかってくるとランプが赤く点灯するといった機能の説明を受けました。
女性は「詐欺の電話がかかってくると慌てると思いますが、防犯機能が付いているので怪しい電話はとらないようにします」と話していました。
吹田警察署の小田根宗和 生活安全課長は「詐欺の被害は電話がきっかけとなる場合が多いので、防犯機能付きの電話を積極的に設置してほしい」と話していました。