世界遺産目指し飛鳥時代の遺跡を知事ら視察

奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡の世界文化遺産への登録を目指し、奈良県の山下知事らが現地を視察し、課題などを確認しました。

奈良県では、明日香村と橿原市、桜井市の飛鳥時代の都の跡などの文化財で構成する「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」について、2年後のユネスコの世界遺産への登録を目指して準備を進めておりき9日、奈良県の山下知事が地元の市長や村長とともに現地を視察しました。
一行は、まず、藤原宮跡や飛鳥宮跡といった遺跡が見渡せる明日香村の甘樫丘に登り、県の担当者から構成する文化財が、どのように広がっているかやそれぞれの歴史などについて説明を受けました。
このあと飛鳥時代の権力者蘇我馬子の墓という説もある石舞台古墳や藤原宮跡などを見てまわり、構成文化財の中にはまだ全体が史跡に指定されていないものがあることなど、世界文化遺産への登録に向けた課題も確認しました。
山下知事は、「知っているようで知らなかったことも多く意義深い視察になった。県と地元自治体の4者がスクラムを組んで、これらからもしっかりとやってきたい」と話していました。
県や地元自治体などでは、来年度・令和6年度の日本の候補として推薦してもらうため、3月にも推薦書の素案を文化庁に提出する方針です。