京アニ放火殺人事件 被告が控訴 1月の死刑判決後に弁護士も

「京都アニメーション」のスタジオに放火し、社員36人を殺害したなどとして死刑判決が言い渡された青葉真司被告が7日付けで控訴したことがわかりました。
判決をめぐっては被告の弁護士も控訴しています。

青葉真司被告(45)は、5年前の2019年7月、京都市伏見区の「京都アニメーション」の第1スタジオに火をつけ、社員36人を殺害した罪などに問われ、先月(1月)25日、京都地方裁判所で死刑判決が言い渡されました。
裁判で被告側は重い精神障害により責任能力はなかったとして無罪を主張していて、判決の翌日(26日)、被告の弁護士が控訴していました。
裁判所によりますと、青葉被告本人も7日付けで控訴したということです。
法律上、控訴の手続きは、被告も弁護士もできることになっていて、いずれも正式に受理されます。
青葉被告は弁護士が控訴したあと拘置所で遺族と面会していて、遺族によりますと、その際、控訴について「精神鑑定ですべて妄想だとされたことについて、発信したいことがあった」などと話していたということです。
裁判は今後、大阪高等裁判所で開かれることになります。