大阪湾のクジラ 堺泉北港で泳ぐ姿 大阪府が状態の確認続ける

大阪湾では、先月(1月)からクジラの目撃情報が相次いでいます。
7日は、大阪・堺市の堺泉北港で泳いでいる姿が確認されていて、大阪府がクジラの状態の確認を続けています。

大阪府水産課によりますとこのクジラは、体長がおよそ12メートルあり、オスのマッコウクジラとみられるということで、7日は堺市の堺泉北港南泊地で泳いでいる姿が確認されました。
クジラは、海面に浮いたり、潜ったりを繰り返していて、ときおり潮を吹く様子も見られました。
府によりますとこのクジラは、先月12日に兵庫県西宮市などの沿岸で目撃された後、大阪の岸和田市の沖合や万博会場の夢洲周辺でも確認されていて、いまの場所には、先月30日からいるということです。
いまの場所は、港の奥まではいり込んだところで、本来のえさがないことから徐々に弱っている可能性があるということですが、クジラを外洋まで誘導するのは難しいということで、府は当面、状態の確認を続けることにしています。
【大阪知事 “太平洋に戻って”】
これについて大阪府の吉村知事は記者会見で、「クジラに何らかの異変が生じているとみられ、非常に厳しい状況だと思っている。万一のことがあった場合には対応できるよう準備を進めているが、なんとか沖に出て太平洋に戻ってほしいと思う」と述べていました。