古代メキシコ文明の出土品集めた特別展 6日から大阪で開催

「マヤ文明」など古代メキシコ文明の出土品を集めた特別展が6日から大阪市で始まるのを前に、5日、報道陣向けの内覧会が開かれました。

この特別展は「マヤ」、「アステカ」、「テオティワカン」という、紀元前12世紀から16世紀にかけての古代メキシコの代表的な3つの文明に焦点を当てたもので、6日から大阪・北区の国立国際美術館で始まります。
会場では、およそ140の出土品が紹介されていて、このうち、マヤ文明の王妃と考えられている通称、「赤の女王」の副葬品である石を組み合わせて作られたマスクや、赤や緑の石が連なった胸飾りは発見された当時の状況を再現して展示されています。
また、アステカ文明の時代につくられた、高さ170センチの「鷲の戦士像」は、鷲の頭飾りをかぶり羽毛やかぎ爪の装束を身につけた土製の像で、勇敢な軍人を表しているということです。
国立国際美術館の安來正博研究員は「中央アメリカや南アメリカでは隔絶した時代に、非常に独創的で極めて高度な文明を発達させた。今まで縁遠かった時代の地域の文明に親しんでほしい」と話していました。
この特別展は、6日から5月6日まで開かれています。