大阪 羽曳野 宮内庁管理古墳 研究者の立ち入り認め現地調査

聖徳太子の弟の墓とされる大阪・羽曳野市の塚穴古墳について管理している宮内庁が、はじめて研究者の立ち入りを認め、2日、現地調査が行われました。

羽曳野市にある塚穴古墳は、7世紀前半の飛鳥時代に造られたとみられる1辺が50メートル余りある大型の四角形の古墳で、宮内庁が、聖徳太子の弟の来目皇子の墓として管理しています。
宮内庁では、古墳の敷地内を整備することになり、先月(1月)から現状を確認するため敷地内の7か所を掘る事前の調査を行っていました。
2日は、この事前調査の結果を考古学者などに説明するとともに初めて立ち入りを認めることになり、およそ25人の学者が宮内庁の職員の先導で敷地内に入りました。
宮内庁によりますと敷地内には石を積み上げ、上に土などをかぶせて作った地下の排水溝があることが以前から知られていましたが今回の調査で排水溝の位置や構造などが詳しく分かったということです。
参加した人たちは、担当者から説明を聞きながら、現場の写真を撮るなどしていました。
宮内庁によりますと今のところ今後の現地調査の予定は決まっていないということです。