大阪・関西万博 中国パビリオンの起工式

来年の大阪・関西万博で独自のパビリオンを建設する中国が2日、起工式を行いました。

万博会場となる大阪市の夢洲で行われた起工式には、中国や博覧会協会の関係者らが出席し、中国の伝統的な地鎮祭を行って工事の安全を祈りました。
中国パビリオンは「人間と自然の生命共同体の構築」などをテーマにしていて、建物の素材には竹をふんだんに使って自然との共存という理念を表現します。
また、パビリオンの入り口から建物の中に向かう壁は巻物の書物を広げた形をモチーフにするということです。
万博を担当している中国国際貿易促進委員会の任鴻斌 会長は「パビリオンで悠久の歴史をもつ中国文化の豊かさと奥深さを示していく。人間と自然の共生について世界各国への団結と協力を呼びかけたい」と話していました。
大阪・関西万博では、50余りの国が独自のデザインのパビリオンを建設する予定ですが、▽これまでに着工した国はシンガポールなど3か国にとどまるほか▽まだ半数近くの国は建設会社が決まっておらず、博覧会協会などは1年2か月後に迫った開幕に間に合うよう調整を急ぐことにしています。