躍動感ある木彫りの仏像 円空の作品展 2月2日から大阪で

江戸時代に全国を旅しながら躍動感のある木彫りの仏像を数多く残した円空の作品展が、2月2日から大阪市内の美術館で始まるのを前に、報道関係者に公開されました。

大阪・阿倍野区の「あべのハルカス美術館」では2日から、江戸時代の僧侶、円空が残した仏像などの展示会が始まります。
1日は報道関係者を集めた内覧会が行われ、円空が30代から60代のときに全国を旅しながら彫り上げたおよそ160体の木彫りの仏像などが公開されました。
このうち岐阜県の千光寺の「両面宿儺坐像(りょうめんすくな ざぞう)」は、頭の前後に2つの顔がある伝説上の武人を、木材をダイナミックに刻み力強い躍動感で表現した作品です。
また、「護法神像(ごほうしんぞう)」は平たい木材から彫った奈良県の栃尾観音堂に伝わる作品で、どのような木材からでも仏像を彫ることができるという円空の精神が表れているとされます。
あべのハルカス美術館の米屋優 副館長は「円空の初期から晩年までの作品を集めた大規模な構成になりました。仏像を見て心の安らぎを感じてほしいです」と話していました。
展示会は2月2日から4月7日まで開かれます。