和歌山県 「医療的ケア児」の支援センター開設 相談受け付け

日常的にたんの吸引などの医療的なケアが必要な子どもたちやその家族を支援しようと、和歌山県は、1日から専門のコーディネーターが相談に応じる支援センターを開設し、受け付けを始めました。

和歌山県によりますと、病気や障害で、たんの吸引や人工呼吸器などが欠かせない「医療的ケア児」は、去年(令和5年)10月時点で、県内に179人いるということです。
県は、保護者などからの相談にワンストップで応じようと、1日から障害福祉課に、「医療的ケア児」の支援センターを設置しました。
支援センターには、専門のコーディネーターとして保健師が配置され、相談の内容に応じて▽市町村の窓口や担当者を紹介し、必要な支援につなぐほか、▽「医療的ケア児」の支援に携わる人材の育成などにも取り組むことにしています。
相談は、平日の午前9時から午後5時まで電話や対面で受け付けていて、対面での相談は、事前の予約が必要だということです。
県障害福祉課の橋本直子 副課長は、「医療的ケア児ということばが徐々に浸透するなかで、一元的に相談できる場所を設けてほしいという要望があった。必要な支援につなぐ役割を果たしていきたい」と話していました。