「ひなんサポーター」研修会 兵庫 明石

災害が発生したときに近所の高齢者や障害者に声をかけて一緒に避難する「ひなんサポーター」を養成する研修会が27日、兵庫県明石市で開かれました。

研修会には、10代から80代までのおよそ120人が参加しました。
研修会では、能登半島地震の被災地で支援活動を行った兵庫県立大学大学院の阪本真由美教授が講演し「能登半島では2007年の地震のあと、地域ぐるみで助け合う体制ができている所もあると感じた。支える力のある人が自分に何ができるか考えることが重要です」と述べました。
また、社会福祉士でつくる団体のメンバーは「一見して障害があるとわからない人もいて、人によって必要な助けも違う。日頃から地域でコミュニケーションをとり、困っている人がいたら『お手伝いしましょうか』と声をかけてください」と説明しました。
このあと参加者たちは、障害のある人が避難所でどんな困難に直面するか体験しようと、ゴーグルをつけてほとんど見えない状態で床にものがある場所を移動したり、片手が不自由な想定でペットボトルのふたを隣の人に開けてもらったりしました。
参加した60代の男性は「避難所までの道も支援が必要だと再認識した。今後は障害のある人がいたら声をかけたいと」と話していました。