芝を焼いて春を呼ぶ「火祭り」 和歌山 串本

本州最南端・和歌山県串本町の潮岬に広がる芝生の広場で、27日、芝を焼いて春を呼ぶ火祭りが行われました。

火祭りが行われたのは、潮岬の先端、かつて海軍の物見やぐらがあった場所で、およそ10万平方メートルもの芝生が広がる「潮岬望楼の芝」です。
春の、観光シーズンを前に冬枯れした芝を焼き払い、美しい芝を育てようと、毎年この時期に行われていて、夕方5時半すぎ、地元の高校の弓道部の生徒8人が火のついた矢を放ちました。
そして、火が芝生につくと、パチパチと音をたてて広がりおよそ20分ほどで焼き尽くしました。
観光協会によりますと、およそ3000人が訪れたということで、訪れた人たちは芝が燃え広がる幻想的な光景に見入っていました。
那智勝浦町から家族できた男の子は「とても明るくて暖かかったです」と話していました。
潮岬の芝生は、このあと1か月ほどで新芽が出始めるということです。