ダイハツ2車種32万台余リコール 不正問題調査で不具合発覚

自動車メーカーの「ダイハツ工業」は、車体側面が衝突した際に全てのドアが施錠されるおそれがあるとして、2車種で、32万台余りのリコールを国土交通省に届け出ました。
この不具合は、国の認証を不正に取得した問題を調査する中で明らかになったということです。

リコールの対象は、2015年8月から去年(2023年)6月までに製造されたダイハツの、▼「キャスト」と▼トヨタ自動車ブランドの「ピクシスジョイ」の2車種で、あわせて32万台余りです。
国土交通省によりますと、これらの車では車体側面が衝突した際にすべてのドアが施錠され、乗っている人の救出に時間がかかるおそれがあるということです。
これまでに事故などの報告はありません。
この不具合は、ダイハツをめぐる国の認証の不正取得問題を会社側が調査するなかで明らかになったということで、不正によって生じたものではないとしています。
ダイハツなどは、全国の販売店で、▼24日から希望者に対して衝突しても施錠されないようにする暫定的な対応を行うほか、▼部品の準備が整いしだい、無料で交換作業を行うとしています。