奈良 明日香村 キトラ古墳の壁画「青龍」一般公開始まる

奈良県明日香村にあるキトラ古墳の国宝の壁画のひとつ「青龍(せいりゅう)」の一般公開が20日から始まり、多くの人が見学に訪れています。

一般公開が始まったのは、奈良県明日香村にあるキトラ古墳の国宝の壁画のうち、東の方角の守り神である「青龍」です。
公開は、壁画を管理している古墳近くの施設で行われ、一部が泥に覆われるなど発見当時の状態を保ったまま保管されていますが、口から長く伸びた赤い舌や前に突き出した足などをはっきりと見ることができます。
壁画の公開は定期的に行われていますが、今回はことしの干支(えと)にちなんで「青龍」が選ばれたということです。
また、石室の天井に描かれた東アジアで最古とされる天文図も合わせて公開され、訪れた人たちはガラス越しに顔を近づけたり双眼鏡をのぞいたりしてじっくりと見入っていました。
キトラ古墳は飛鳥時代につくられ、石室の内部に描かれている壁画は国宝に指定されています。
大阪府から来た19歳の女性は、「青龍がキャラクターみたいでかわいいと思いました。たつ年のはじめに見られていいことがありそうな気がします」と話していました。
見学には事前の申し込みが必要で、公開は来月(2月)18日まで行われています。