大阪府運営施設入所者死亡 適切対応怠ったか 職員ら書類送検

去年(2023年)5月、大阪府が運営する泉南市の障害者施設に入所していた26歳の男性が壁にみずから頭を打ちつけて死亡しました。
警察はその様子を目撃していたにもかかわらず適切な対応を怠ったとして、施設の職員4人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。

警察や大阪府によりますと、去年5月、府が運営する泉南市の障害者施設「砂川厚生福祉センター」に入所していた26歳の男性が壁にみずから頭を打ちつけ、意識不明の状態で病院に搬送された後、死亡しました。
男性には重い知的障害などがありましたが、警察が捜査した結果、施設側が頭を打ちつける様子を目撃していたにもかかわらず、その場で制止したり、すぐに救急車を呼んだりする対応をとっていなかったことが分かったということです。
また、男性はおととし(2022年)11月と12月にも同じような自傷行為をしていましたが、施設側は対策をとっていなかったということで、警察は適切な対応を怠ったとして、施設の24歳から60歳までの男性職員あわせて4人を18日、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
任意の事情聴取に対し、4人のうち2人は容疑を認め、2人は否認しているということです。