近鉄2月末で回数券の販売終了 新たにポイント還元サービス

近畿日本鉄道は、交通系ICカードの普及などを理由に2月末で一部を除いて回数券の販売を取りやめる方針です。
関西のほかの大手私鉄もすでに販売を取りやめていて、全社で回数券の販売が終わることになります。

近畿日本鉄道が来月末で販売を終了するのは、▼10回分の料金で11回利用できる、「パールカード11」と呼ばれる「普通回数券」のほか、▼「時差回数券」や▼「土・休日割引回数券」です。
障害者向けなどの販売は続けるとしています。
販売を終了する理由について、会社では、交通系ICカードの普及によって利用者が減少していることをあげています。
一方、近鉄では、事前登録を済ませた上で、「ICOCA」で1か月に11回以上自社の鉄道路線を利用した場合、金額の10%分をポイントとして還元するサービスを新たに導入する方針です。
付与されたポイントは鉄道などの運賃や買い物に利用できるということです。
関西の大手私鉄では、▼阪急電鉄、▼阪神電気鉄道、▼南海電鉄、▼京阪電鉄の各社がすでに販売を取りやめていて、近鉄が販売を終了すれば、全社で障害者向けなどを除く回数券の販売が終わることになります。
このほか、▽JR西日本がすでに普通回数乗車券を廃止しているほか、▽大阪メトロも3月下旬に販売を終了する予定です。