大阪・関西万博 食品持ち込み原則禁止で調整

大阪・関西万博の実施主体の博覧会協会は、セキュリティー対策の強化などを理由に、ベビーフードなどを除いて弁当をはじめとする食品の会場内への持ち込みを禁止する方向で最終的な調整を進めていることが分かりました。

大阪・関西万博で来場者が会場に持ち込めるものについて、博覧会協会は検討を進めてきましたが、ガイドラインの最終案の内容が関係者への取材で分かりました。
この中では、▼セキュリティー対策の強化や▼食中毒対策を理由に、弁当をはじめとした食品の持ち込みを原則として禁止する方向で調整を進めています。
ただ、▽ベビーフードや修学旅行向けの弁当などの持ち込みは認めるほか、▽アレルギーや宗教上の理由で食事制限がある場合についても持ち込みを認める方向です。
万博の会場内には▽60以上のレストランやカフェなどが設けられるほか▽コンビニも出店する予定ですが、博覧会協会は、1日あたり最大で20万人を超える来場者を想定していて、今後、食事に伴う混雑を緩和するための対応を検討することにしています。
2005年の愛知万博では当初、弁当の持ち込みは原則として禁止されていましたが、レストランへの行列について来場者から苦情が寄せられ、当時の小泉総理大臣が見直しを指示するなどした結果、家庭で調理されたものに限り弁当の持ち込みが認められるようになったいきさつがあります。