神戸市 AI使用のルール明確化で条例制定へ

行政サービスの向上に向けてAIを活用する動きが広がる中、神戸市は、職員が業務でAIを使用するルールを明確にするための条例を新たに制定することになりました。
市によりますとこうした条例は全国で初めてとみられるということです。

AIの行政分野での活用が各地で進む中、神戸市は試験的に使っていた「チャットGPT」が業務の効率化に役立つことが確認されたとして、今月にも本格的に導入する予定です。
市は試験活用を始めるにあたって条例を改正して個人情報などを扱う業務では使用を一部制限しましたが、今後は、保育所に入所を希望する人を選考するなど、より幅広い分野での活用が見込まれることから条例を新たに制定することになりました。
条例には、AIを利用する際の注意点などを明記するほか、プライバシーなどを守りながら活用できているかを評価する「AI活用アドバイザー」を設置することなどを盛り込みたい考えで、有識者や市民から意見を募った上で、ことし2月に開かれる市議会に条例案を提出するということです。
市によりますとAI全般を広く対象にした条例の制定は全国で初めてとみられるということです。