滋賀 東近江 成人式参加者が大だこあげに挑戦

滋賀県東近江市では、7日、一足早く成人式が行われ、参加者がたたみ20畳分もある大きなたこをあげて新たな門出を祝いました。

東近江市は江戸時代から続く大だこ作りで知られていて、毎年、成人式の参加者が地元の人たちと一緒に大だこをあげています。
成人年齢は18歳に引き下げられていますが東近江市ではこれまでどおり20歳を対象に7日、成人式が行われました。
式のあと、参加者たちは地元の中学校に集まってたたみ20畳分もある大だこあげに挑戦しました。
太鼓の音を合図にスーツ姿のおよそ30人が一斉に綱を引いて走ると大だこは地面から勢いよく舞い上がり、近くで見守っていた振り袖姿の女性や保護者から拍手が送られていました。
大だこは絵と文字を組み合わせて意味を持たせる「判じもん」と呼ばれる絵柄が特徴で、ことしはえとの「たつ」の絵や「夢」の漢字が描かれ、「夢の達成」という意味が込められているということです。
たこあげに参加した20歳の男性は、「走っている間にたこがあがっていくのがわかりうれしかったです。20歳は1つの節目だと思うので大人になった自覚を持ちたいです」と話していました。
また、20歳の女性は「育ててくれた親や友達に改めて感謝したいです。春から保育士になるので、地域の子どもたちを支えられるよう頑張ります」と話していました。