京都の花街で「始業式」

京都の花街で、新年を迎えた芸妓や舞妓が芸の習得と上達を誓う「始業式」が行われました。

花街の1つ、京都市東山区の「祇園甲部」の歌舞練場で行われた始業式には、黒紋付きの正装に身を包み、稲穂のかんざしをつけた芸妓や舞妓など100人余りが集まりました。
能登半島地震の犠牲者を悼んで全員で黙とうをささげたあと、「祇園の伝統を誇りとし、心の修養に努め、伎芸の習得に励みましょう」と誓いのことばを述べました。
続いて、京舞・井上流の五世家元で、人間国宝の井上八千代さんが、祝いの舞、「倭文」を披露しました。
会場ではお神酒もふるまわれ、芸妓や舞妓は新年のあいさつを交わして芸の上達を誓いました。
20歳になって初めての新年を迎えた舞妓の柚子葉さんは、「気持ちはまだまだ子どもですが、早く大人になれるようことしも頑張りたいです」と話していました。
同じく20歳を迎えた石川県小松市出身の舞妓の紗友美さんは、「ニュースで被災地の様子を見て心を痛めています。少しでも安らぎになるよう私も頑張りたいです」と話していました。