受験シーズン 子どものカフェインとり過ぎに注意

受験シーズンを迎え、子どもが眠気覚ましのためカフェインをとり過ぎるケースがあるとして、専門家は「中毒症状が出ることもあるので過剰摂取に気を付けてほしい」と注意を呼びかけています。

東京都立小児総合医療センターの小児救急医、岸部峻医師によりますと、小中学生が受験シーズンに眠気覚ましのためエナジードリンクやコーヒーを飲み過ぎて、夜間救急を受診するケースが続いているということです。
子どものカフェイン摂取について国内の安全基準はありませんが、カナダ保健省では▽10歳から12歳までは85ミリグラム以下、▽13歳以上は体重1キロあたり2.5ミリグラム以下とすることを推奨しています。
農林水産省によりますと、▽コーヒー1杯(150ml)のカフェイン量は90ミリグラム▽エナジードリンク1本では36から150ミリグラムとなっていて、大人と同じように飲みきるとカフェインをとり過ぎるリスクがあります。
国民生活センターや日本小児科学会も小中学生がエナジードリンクやコーヒー飲料を飲み過ぎてカフェイン中毒の疑いと診断されたケースがあったとして注意を呼びかけています。
岸部医師は「エナジードリンクを複数摂取することで中毒症状が出ることもある。コーヒーや紅茶、ココア、それに風邪薬などにもカフェインは含まれているので合わせて摂取することも避けてほしい」と注意を呼びかけています。