年の瀬 江戸時代から続く「京の台所」錦市場にぎわう

年の瀬を迎え、「京の台所」として知られる京都市の錦市場では、正月用の食材を買い求める人たちでにぎわっています。

京都市中京区にある錦市場はおよそ400メートルの通りの両側に鮮魚店や漬物店などおよそ130の店が軒を連ね、江戸時代から続く「京の台所」として知られています。
年の瀬を迎えて店先には、おせち料理のほか、「黒豆」や「かずのこ」などの正月用の食材が取りそろえられています。
このうち魚を扱う店では、「よい年をお迎えください」などと威勢のいい声が響き、焼いた「たい」などが次々と買い求められていました。
錦市場によりますと、新型コロナが「5類」に移行してから初めての年末年始となり、観光客の数も増えて訪れる人の数はコロナ禍前の水準に戻ってきたということです。
京都府宇治市から家族で訪れた大学生の女性は「おせち料理を作るので、材料の買い出しに来ました。年末年始はおいしいものを食べてゆっくりしたいです」と話していました。
錦市場は大みそかの31日午後6時ごろまで多くの店が営業するということです。