大阪 交通事故死者が去年上回る

大阪府内でことしに入ってから交通事故で死亡した人は12月24日時点であわせて145人と、全国ワースト1位となった去年1年間を上回ったことが大阪府警察本部のまとめで分かりました。
警察は新型コロナによる行動制限の緩和などが背景にあるのではないかとして注意を呼びかけています。

警察によりますと、大阪府内でことしに入ってから交通事故で死亡した人は今月24日時点であわせて145人に上っています。
大阪は去年1年間の死者数が141人で全国ワースト1位となりましたが、ことしはそれを上回り、3年連続の増加となりました。
年齢別では65歳以上の高齢者が78人と半数余りを占め、歩行中に亡くなるケースが最も多いということです。
また、事故の形態で特に目立っているのは自転車が関係する事故で、自転車に乗っていて亡くなった人は36人と全体の4分の1を占めています。
中でも交差点やその近くで車にはねられるケースが多いほか、信号無視など、自転車の側に交通違反があるケースも目立っているということです。
交通事故による死者が増えていることについて、警察は新型コロナによる行動制限の緩和などが背景にあるのではないかとして、取り締まりを強化するとともに注意を呼びかけています。