特殊詐欺の被害件数 大阪で過去最多2400件超

大阪府内で2023年に入ってから確認された特殊詐欺の被害は、未遂も含めると11月までに2400件余りと、1年間の件数としては統計を取り始めてから最も多くなったことが大阪府警のまとめで分かりました。
中でも、パソコン画面にうその警告を表示させて現金などをだまし取る「サポート詐欺」の被害が急増しているということで、警察が注意を呼びかけています。

警察によりますと、大阪府内でことしに入ってから確認された特殊詐欺の被害は、未遂も含めると11月までにあわせて2469件に上っています。
1年間の件数としては、2000件を初めて超えた去年を上回り、統計を取り始めた2011年以降で最も多くなりました。
また、被害額もおよそ33億3000万円と、去年1年間をすでに1億円以上上回っています。
手口別にみますと、▼医療費などの還付が受けられるとうそを言ってATMを操作させ、現金をだまし取る「還付金詐欺」が865件と最も多く、次いで▼身に覚えのない有料サイトの利用料金などの支払いを求める「架空請求詐欺」が642件、▼警察官などをかたって自宅を訪れ、キャッシュカードをだまし取った上で現金を引き出す「キャッシュカード詐欺盗」が453件、などとなっています。
中でも、架空請求詐欺の1つで、パソコン画面に「ウイルスに感染した」といったうその警告を表示させて現金などをだまし取る「サポート詐欺」の被害が急増しているということです。
警察は取り締まりを強化するとともに、電話やパソコン画面などでお金を要求されたら詐欺を疑い、家族や警察に相談するよう呼びかけています。