摂津の中学校の教諭 いじめ助長発言し生徒蹴ったか 懲戒処分

生徒がいじめられている現場を目撃したにもかかわらず、いじめを助長する発言をし、生徒を蹴ったなどとして大阪府教育委員会は、摂津市内の中学校に勤める29歳の男性教諭を減給6か月の懲戒処分にしました。

大阪府教育委員会によりますと、摂津市内の市立中学校に勤める29歳の男性教諭は、ことし6月、自身が担任を務めるクラスの男子生徒が、上級生から絞め技をされたり、くすぐられたりするなどのいじめを受けている姿を目撃したにもかかわらず、上級生からの「やっていい」という問いかけに「やれやれ」と答えていました。
また、くすぐられた生徒が倒れ込んだ際に、複数回、生徒のでん部を蹴っていたということです。
生徒からの訴えを受けて学校が行った調査に対して、この男性教諭は、「仲よくやれやれと言った」などと、虚偽の説明をしていました。
大阪府教育委員会の調査に対しては、「少しぐらい大丈夫だろうという認識があった。生徒と一緒に加わって遊ぼうとの思いで男子生徒を蹴った」と説明しているということで、大阪府教育委員会は26日付けで、この男性教諭を減給6か月の懲戒処分にしました。
大阪府教育委員会は、「公立学校に対する信頼を大きく失墜させるもので、深くおわび申し上げる。今後、信頼回復に向け、不祥事の防止に努めていきたい」としています。