堺 住宅解体工事現場 作業員6人搬送 一酸化炭素中毒か

21日夕方、大阪・堺市の住宅の解体工事現場で作業員6人が体調不良を訴えて病院に搬送されました。
警察と消防によりますと、いずれも意識はあるということです。
現場では当時、部屋を閉め切った状態で発電機を使っていたとみられるということで、警察は一酸化炭素中毒の疑いがあるとみて詳しい状況を調べています。

警察と消防によりますと、21日午後5時すぎ、堺市堺区香ヶ丘町の住宅の解体工事現場で「作業員数人が体調不良を訴えている」と119番通報がありました。
消防が駆けつけたところ、現場には20代から50代までの男性の作業員6人がいて、全員が体調不良を訴えて病院に搬送されました。
いずれも意識はあるということですが、消防によりますと、このうち50代の男性は重症だということです。
現場では当時、部屋を閉め切った状態で発電機を使っていたとみられるということで、警察は一酸化炭素中毒の疑いがあるとみて詳しい状況を調べています。
現場は南海高野線の浅香山駅から南に100メートル余り離れた、住宅や飲食店などが建ち並ぶ地域です。

現場近くで飲食店を経営している80代の女性は「消防車や救急車がたくさん来たので店から外に出ると、救急隊員が担架を持って工事現場に入っていくのが見えてただごとではないと思いました」と話していました。