大阪府の高校授業料無償化制度案 大阪以外24校が指定希望

所得制限のない高校授業料の無償化に向けて、大阪府は、府内から関西の他府県の私立高校などに通う場合も対象とすることを受けて、これまでに大阪以外の関西の5府県のあわせて24校が、制度への指定を希望していると発表しました。

大阪府は、所得制限のない高校授業料の無償化に向けて、府内に住む子どもは、関西の他府県の私立高校などに通う場合も対象とし、年間の授業料が府の「標準授業料」を超える場合、学校側が超えた分を負担するなどとした制度の案をまとめています。
これを受けて、大阪府は、大阪以外の関西の5府県の私立高校などの意向を調査し、これまでに、対象とする186校のうち24校、率にして、およそ13%の私立高校などが制度への指定を希望していると発表しました。
府県別の内訳は、▽滋賀県は18校のうち1校、▽京都府は52校のうち3校、▽兵庫県は76校のうち5校、▽奈良県は24校のうち3校、▽和歌山県は16校のうち12校となっています。
一方、府の調査に対し、「検討中」と回答した学校が、5府県であわせて35校あり、今後、制度への指定を希望する学校が増える可能性もあるということです。
吉村知事は記者団に対し「最初の第一歩とすれば、大きく前進をしたと思っている。制度の趣旨や理念が広がっていけば、参加される学校も広がってくると思う」と述べました。