教員目指す学生に働き方改革など学校の現状紹介 近畿大で授業

教員不足が全国的に課題となる中、教員を目指す学生たちに働き方改革などに取り組む学校の現状について紹介する授業が、18日、東大阪市の近畿大学で行われました。

この授業は、近畿大学が守口市教育委員会と連携して初めて企画したもので、教員を目指す学生およそ80人が参加しました。
この中で、守口市の小中学校では、▽夏休みにすべての学校で5日間、教員が出勤しない期間を定め、連休を確保する取り組みを行っているほか、▽テストの解答や通知表の作成にデジタル技術を取り入れ、教員の業務を削減するなど、教員がやりがいを持って働けるよう働き方改革が進められている現状が紹介されました。
授業を受けた1年生の男子学生は、「教員の仕事は長時間労働などブラックなイメージがありましたが、印象が少し変わり、将来の選択肢として考えてみたいです」と話していました。
近畿大学によりますと、教職課程を履修する学生は10年前に比べ、4割近く減っているということです。
近畿大学教職教育部の柴浩司 教授は「教師の仕事は、給料が低く大変でブラックだという印象が根強く、目指すことをためらうケースも多いと思う。しかし実際は改善が進みつつあるので、学生たちに最新の状況を知ってもらう取り組みを進めたい」と話していました。