物価高で食料援助を求める若者が増加 大阪のNPOが寄付募る

物価の上昇を背景に大阪のNPOには食料の援助を求める若者が去年よりも大幅に増えていて、NPOでは年末年始に必要な物資を確保するためクラウドファンディングを募っています。

大阪市の認定NPO法人「D×P」は、親に頼ることができない15歳から25歳の若者を対象に、米やレトルト食品などの食料支援を新型コロナの流行が拡大した2020年に始めました。
ところが、ことし5月に新型コロナが5類に移行したあとも物価の上昇を背景に食料支援を求める若者は減らず、ことし8月の時点で前の年に比べ1.8倍に増えているということです。
また、今年5月以降に食料支援を希望した若者400人あまりにごはんを食べない日が週に何日あるかたずねたところ、週に1日か2日と答えた人が41%、3から4日と答えた人も9%いて、毎日食べていると答えた人は半数以下にとどまったということです。
NPOではこうした若者を支援するためのクラウドファンディングを今月22日まで募集していて、今井紀明 理事長は「年末年始は行政機関も閉まってしまうので、こうした若者の支援に寄付を通じて力を貸してもらいたいです」と話しています。