JR西 来春ダイヤ改正で在来線の終電時間維持 嵯峨野線増便

JR西日本は、来年3月のダイヤ改正以降も京阪神エリアなどの在来線の終電の時間を見直さず維持することになりました。
一方、観光客などで混雑が目立っていた嵯峨野線では日中の時間帯に増便するなどしていて、会社では、路線ごとのニーズに合わせた対応を取ったとしています。

JR西日本は15日、来年3月16日に行うダイヤ改正の内容を公表しました。
この中では、大阪環状線やJR京都線など、京阪神エリアなどの在来線の終電について、おととし春に前倒しした時間帯で維持するとしています。
一方、観光客の回復に伴って混雑が目立っていた嵯峨野線については、▼京都駅と嵯峨嵐山駅の間で日中の時間帯の運行本数を1時間あたり4本から5本に増やすとともに、▼一部の列車では車両数を増やすとしています。
さらに利用状況に応じて、臨時列車などを運行するとしています。
また、奈良エリアについては、▼奈良駅と新大阪駅を結ぶ通勤特急、「らくラクやまと」を新設します。
平日の午前7時台に奈良駅を出発する列車と、午後7時台に新大阪・大阪駅を出発する列車の、1日1往復の運行となります。
合わせて、▼大和路線などでことし10月に導入した有料座席サービスについても、平日朝に奈良駅を出発する列車で設定本数を拡大するほか、土日や祝日にも新たに設定し、確実に座って移動したいというニーズに応えるとしています。
このほか、▼ゆめ咲線も、沿線の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」での新たなエリアの開業でさらに混雑が予想されるとして、西九条駅を午前7時台と8時台に出発する列車をそれぞれ1本ずつ増やすなど、路線ごとのニーズに合わせた対応を取ったとしています。