世界遺産登録30年の姫路城 自衛隊員が年末恒例の大掃除

世界遺産の登録30年を迎えた国宝・姫路城で、14日、年末恒例の自衛隊員による大掃除が行われました。

姫路城の大掃除は、およそ50年前から自衛隊員の訓練の一環として行われています。
14日午前7時には、城の三の丸広場に陸上自衛隊姫路駐屯地の隊員、およそ500人が集まりました。
そして、開始式で安全に作業を進めることを確認したあと、それぞれ担当の場所に分かれて大掃除を始めました。
このうち「大天守」の最上階では命綱をつけた2人の隊員が窓から屋根の上に出て、長いほうきで軒下のほこりを払ったり、くもの巣を取り除いたりしていました。
また、「帯の櫓」にある城内で最も高い、高さ23メートル余りの石垣ではロープにぶら下がりながら隙間に生えた雑草を抜き、堀ではボートに乗ってゴミや水草などを網ですくい取っていました。
陸上自衛隊姫路駐屯地司令の米村謙一 1等陸佐は「姫路城が世界遺産に登録されて30年の節目の年なので、安全に丁寧に作業を行い、いままで以上にきれいな白鷺城にして年末を迎えられるようにしたい」と話していました。
姫路城では今月(12月)26日に一対の門松が飾られ、新年を迎える準備を整える予定です。