「きつ音」に理解を 教員志望の大学生が授業 大阪 大東

ことばが滑らかに出ないことがある「きつ音」について理解を深めてもらおうと、きつ音のある教員志望の大学生による授業が9日、大阪・大東市で開かれました。

9日に開かれた授業では、いずれもきつ音のある3人の大学生が交代で先生役を務め、はじめに、きつ音の人に対しては「慌てずにゆっくり話すように」などと助言するのではなく、ゆったりとした姿勢で耳を傾けることが大事だと説明しました。
このあと、カフェや学校での場面を想定して、生徒役の参加者どうしが話し合いきつ音のある人の中には「最後まで自分で話したい」という人がいる一方で、自分の考えを理解する人に代わりに言ってほしいという人もいて、望む対応がひとりひとり違うことを学んでいました。
参加した大学生の女性は「来年の春から教員になるので、きつ音の生徒がどうしたいのかしっかり聞くことが大事なんだと学びました」と話していました。
先生役を務めた高倉春斗さんは「よい雰囲気で授業ができてほっとしました。こうした機会を通じて、多くの人にきつ音について知ってほしいです」と話していました。
同じく先生役を務めた森田実玖さんは「ニコニコと聞いてくれる雰囲気の中で話すのは初めてだったので、やってよかったです。この経験を今後に生かしたい」と話していました。