大阪 富田林 支援学校で巨大地震想定 抜き打ちの避難訓練

大阪・富田林市の支援学校で5日、巨大地震が発生したという想定で抜き打ちの避難訓練が行われ、子どもや教員が避難の経路など初動対応を確認しました。

訓練は、知的障害などがある子どもたちおよそ370人が通う富田林支援学校で行われました。
この学校ではこれまで年に2回、地震を想定した訓練を行ってきましたが今回初めて、開始時間を知らせない抜き打ち形式で行いました。
このうち小学部の1年生7人が所属するクラスでは、音楽の授業の途中で、緊急地震速報のアラームが鳴り訓練が始まりました。
訓練は、南海トラフの巨大地震が発生し、市内で震度6強の揺れが観測されたという想定で行われ、子どもたちはまずマットで頭を隠すなどして身を守りました。
教室では、ガラスが割れる音や建物が揺れる音も5分程度流され、中には、驚いて大きな声を出す子どももいましたが、教員は「大丈夫だよ」などと声をかけながら揺れが収まるまで身を守り続けるよう指導していました。
その後、全員で中庭へ避難し、教員たちは点呼をとったりけがをした子どもをタンカで運んだりする手順も確認していました。
小学部1年生の女子児童は「音が怖かったけど、頑張って逃げました」と話していました。
岡本泰宜 校長は、「さまざまな想定で訓練を繰り返し命を守る行動を全員で身につけていきたい」と話していました。