京都 視覚障害者の外出支援“「ガイドヘルパー」への理解を”

視覚に障害がある人が外出するときに、同行して支援を行う「ガイドヘルパー」への理解を深めてもらおうというイベントが京都市で開かれました。

このイベントは、12月3日が、「視覚障害者ガイドヘルパーの日」として日本記念日協会にことしから登録されたことを受けて、京都府視覚障害者協会が開いたものです。
京都市北区の会場には関係者などおよそ40人が集まり、ガイドヘルパーの必要性などについて話を聞きました。
このうち視覚に障害がある70代の女性は、「散歩や稽古ごとなどさまざまな用事で利用していて、家族に頼みづらいこともお願いできる。自分で決めて外出できるのはとても充実感がある」と話しました。
また、ガイドヘルパーをしている60代の女性は、「利用者のひたむきな姿に触れていろいろと学ばせてもらっている。出会いの一つ一つが人生の財産になっている」と、支援の仕事の魅力を語っていました。
イベントでは視覚障害者でつくるコーラスグループが、ガイドヘルパーへの感謝の思いを込めた歌声も披露しました。
京都府視覚障害者協会にはおよそ380人のガイドヘルパーが登録されていますが、十分ではないということで、岡田多栄子会長は「利用したい人がいても回数制限をしている状況なので、今後は担い手を増やしていきたい」と話していました。