大学生が「あいりん地区」の現状学ぶ

地域の課題解決に取り組む大学生のグループが、日雇い労働者が多く集まる大阪・西成区の「あいりん地区」を訪れ、街の現状や課題について学びました。

この取り組みは、人口減少や高齢化などさまざまな課題を抱える西成区萩之茶屋周辺のあいりん地区の活性化につなげようと西成区などが企画しました。
2日は、地域の課題解決に取り組む兵庫県の関西学院大学の学生18人が活性化に向けたヒントを探ろうとフィールドワークを行いました。
学生たちは労働者などが一時的に寝泊まりするシェルターを見学し、地元のガイドから住まいの確保が難しい人があいりん地区に集まっているという説明を受けました。
また、交通アクセスがよく、観光地に近いなど利便性が高いことから、近年は外国人観光客からの人気を集め、宿泊施設がオープンするなど新たな需要が生まれているという現状を学びました。
参加した3年生の男子学生は、「西成区と聞くと少し怖いイメージがありましたが、地域のお年寄りが声をかけてくれてフレンドリーな街だと感じました。子どもたちとお年寄りが交流できる場所をつくるなど地域を盛り上げるアイデアを考えていきたい」と話していました。
学生たちは今月中にまちづくりのアイデアを考えて、西成区に報告することにしています。