パナソニックエナジーがEV電池の研究・開発施設を建設へ

「パナソニックエナジー」は、大阪・門真市にEV=電気自動車向けなどの電池の研究や開発を行う施設を建設することになり、只信一生社長はこの施設を拠点に電池の材料の多角化などを進める考えを明らかにしました。

パナソニックホールディングスは、子会社のパナソニックエナジーが手がけるEV向けの電池事業を重点的に投資する分野に位置づけていますが、会社では、主にEV向けの電池の研究や開発を行う拠点を大阪・門真市に建設することになり、28日、起工式が行われました。
およそ700人体制となるこの施設について、会社では、EV向けの電池や蓄電池の研究拠点としては国内最大規模となる見通しだとしていて、最新型の「4680」などのEV向け電池を従来とは異なる材料でつくることを検討するほか、将来的には次世代の電池の開発にも取り組むことにしています。
起工式のあと、只信社長がNHKの取材に応じ、「EVの増加などで電池の社会的な意義が高まる中、世界で最も安心して使え、パフォーマンスを発揮できる電池をつくっていきたい。リチウムイオン電池だけでなくさまざまな可能性のある電池の開発に向けて、新しいソリューションを見つけることも継続したい」と述べました。
この施設は再来年に完成する予定です。