和歌山 田辺 森に植樹する木の苗を作る催し

熊野地方の豊かな森を守っていこうと、和歌山県田辺市で、森に植樹するための木の苗を作る催しが行われました。

この催しは、熊野地方の自然林の保全や再生に取り組んでいる地元のNPOが毎年この時期に行っているもので、26日は田辺市中辺路町の山あいの空き地に地元の人などおよそ25人が集まりました。
植樹用の苗に使われるのは、地元でとれた「ウバメガシ」や「イチイガシ」など4種類のどんぐりです。
参加した人たちは、牛乳パックにスコップを使って土を詰めたあと、どんぐりを数個ずつ入れてそっと土をかぶせ、およそ680個の木の苗を完成させました。
NPOによりますと苗は早いものでは半年後に発芽するということで、2年ほどたって根が十分に育ったら、森へ植樹する予定だということです。
参加した地元の人は、「思ったより簡単にできました。これまでに作られた苗から芽が出ているのをみて、この木の植樹もしてみたいと思いました」と話していました。
NPO法人の熊野の森ネットワークいちいがしの会、家高靖久さんは、「地元で木の苗を作って植えることで、自然豊かな森にしていきたいです。若い世代にも参加を呼びかけて活動を続けていきたい」と話していました。