京都 南座 顔見世興行を前に「まねき上げ」

年末恒例の顔見世興行を前に京都の南座で、出演する歌舞伎俳優などの名前が書かれた看板を掲げる「まねき上げ」が行われました。

京都市東山区にある南座の顔見世興行は、江戸時代から続く年の瀬恒例の催しで、ことしは、市川海老蔵改め十三代目 市川團十郎さんの襲名披露公演にもなっています。
顔見世興行を前に、26日朝、團十郎さんと長女の四代目 市川ぼたんさん、それに長男の八代目 市川新之助さんが南座の近くにある八坂神社をそろって訪れ、舞台の成功を祈願しました。
このあと南座で、出演する歌舞伎俳優などの名前が書かれた看板およそ70枚を劇場の正面に掲げる「まねき上げ」が行われ、作業員が足場に登って、最後の1枚として團十郎さんの看板を設置しました。
看板は長さおよそ1メートル80センチ、幅およそ30センチで、太く丸みを帯びた「勘亭流」という独特の書体が使われていて、集まったファンなどが記念に写真に収めていました。
團十郎さんは「今回の顔見世は歌舞伎界にとっても華やかな興行なので、家族や友人を連れて見に来てもらえれば」と話していました。
顔見世興行は来月(12月)1日から24日まで行われます。