神戸マラソン開催 2万人のランナーが神戸を駆け抜ける

阪神・淡路大震災で受けた支援への感謝をテーマにした「神戸マラソン」が行われ、およそ2万人のランナーが港町・神戸を駆け抜けました。

神戸マラソンは新型コロナの影響で一時中止となりましたが、去年から再開し、ことしで11回目となります。
神戸市役所前のスタート地点では、はじめに参加者たちが阪神・淡路大震災やその後の災害で亡くなった人たちを悼んで黙とうしました。
このあと、復興を象徴するひまわりをイメージした黄色い手袋をつけたおよそ2万人のランナーが、午前9時のスタートの合図とともに一斉に駆け出しました。
ランナーたちは、市の中心部から海岸沿いを走り、明石海峡大橋の先で折り返したあと、神戸港にあるポートアイランドのゴール地点を目指します。
ことしは新型コロナの影響で自粛されていた沿道での一般の人たちの応援も再開し、中華街がある元町では商店街の人たちが中国の伝統的な踊りを披露しながらランナーに声援を送っていました。
尼崎市から参加した50代の男性は「ことしで5回目の挑戦です。きょうは阪神タイガースが日本一になった喜びとともに走ろうと思います。震災では地元も被害が出たので、ここまで復興した兵庫県の姿をかみしめながら走り切りたいです」と話していました。