ライドシェアめぐり会議 タクシー事業者など慎重意見 大阪

一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」をめぐり、16日、大阪市役所で会議が開かれ、タクシー事業者などからは導入に慎重な意見が相次ぎました。

再来年の大阪・関西万博の際には、国内外から多くの人が訪れて府内でタクシーの供給不足が見込まれるとして、大阪府・市は一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」を期間を限定して導入することを目指し、制度設計の検討を進めています。
こうした中、16日、タクシー事業者などから意見を聞く会議が、吉村知事や横山市長も出席して大阪市役所で開かれました。
会議では事業者から▼「利用者の安全にだれが責任を持つのか」とか▼「タクシーとライドシェアが対等の立場で競争できるよう条件をそろえることが必要だ」などといった導入に慎重な意見が相次ぎました。
会議の後、吉村知事は報道陣の取材に対し、「賛成、反対双方の意見を聞くことが大切で、さらに意見を聞きながら利用者目線の制度案を考えていきたい」と述べました。
吉村知事は17日、東京で、規制改革を担当する河野デジタル大臣に対してライドシェア導入へ向けた要望を行う予定で、今後、年内に制度のたたき台を示したいとしています。