大阪 富田林 2歳児監禁・熱中症死で裁判 同居人は無罪主張

去年(令和4年)6月、大阪・富田林市で、2歳の女の子が板で囲ったベビーサークルの中に置き去りにされ熱中症で死亡した事件で、保護責任者遺棄致死や監禁の罪に問われている、同居していた男の被告の初公判が開かれました。
被告は「私は、ベビーサークルの中に入れていない」と述べ、無罪を主張しました。

去年6月、大阪・富田林市の団地で、置き去りにされた小野優陽ちゃん(当時2)が熱中症で死亡しました。
▼祖母の小野真由美被告(47)と、▼同居していた桃田貴徳被告(52)が、優陽ちゃんをベニヤ板で四方を囲ってふたをつけたベビーサークルの中に3日間にわたって閉じ込め、十分な水分や食事を与えず熱中症で死亡させたとして、保護責任者遺棄致死や監禁の罪に問われています。
このうち、桃田被告の初公判が大阪地方裁判所堺支部で開かれ、被告は「当時はすでに同居を解消していて、養育していたという認識はない。私はベビーサークルの中に入れていない」と述べて起訴された内容を否認し、無罪を主張しました。
検察は、冒頭陳述で「優陽ちゃんが輪ゴムを誤って飲み込んだため、自由に行動させないようベビーサークルを自作した。その後も、世話をする中で、おむつを脱ぐなどしたことからうとましく思い、手足を縛るようになった。長時間外出する際には、ベビーサークルに閉じ込めていた」などと指摘しました。
これまでの捜査では、被告らは、事件当時、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに泊まりがけで出かけていたとされています。
祖母の真由美被告の裁判は、来年1月から始まる予定です。