近畿 今季一番の冷え込み 各地の山間部で雪

13日の近畿地方は今シーズン一番の冷え込みとなり、山間部では雪が降りました。
14日は13日に比べると寒さが和らぐ見込みです。

大阪管区気象台によりますと、13日の近畿地方はこの時期としては強い寒気が流れ込み、気温が下がりました。
13日午前の最低気温は、▼和歌山県の高野山で0.6度、▼大阪の生駒山で0.7度となり山間部では雪が降りました。
平地でも、▼奈良市で5.7度、▼京都市で6.5度、▼大阪市で6.8度などと各地で今シーズン一番の冷え込みとなりました。
14日は13日に比べると寒さが和らぐ見込みで、朝の最低気温は、▼大阪市で9度、▼京都市で8度、▼奈良市で6度などと予想されています。

【氷ノ山で初冠雪】
兵庫県内で標高が最も高い氷ノ山で13日朝、初冠雪が確認されました。
標高1510メートルの氷ノ山では、13日未明にみぞれが雪に変わり、山のふもとまで雪に覆われているのが確認され、地元の養父市の観光協会が初冠雪を発表しました。
やぶ市観光協会によりますと、氷ノ山の初冠雪は、昭和60年に記録を取り始めてから最も遅い記録となった去年と比べると18日早いということです。
氷ノ山の向かいに広がるハチ高原のスキー場はゲレンデ一面が雪景色となり、駐車場では大人のくるぶしよりも深く雪が積もっていました。
また、近くの標高700メートルあたりにある「別宮の棚田」も、雪に覆われていて、降り続く雪の影響で、視界が悪くなっていました。
棚田の近くの民宿に仕事で訪れた建設作業員の30代の男性は、「こんなに雪が降るとは思いませんでした。防寒対策が十分ではないので寒いです。暖かい下着が欲しいです」と話していました。
同僚の20代男性は、「養父市に住んでいますが、最近まで暑かったのに急に寒くなって驚いています。この時期にこんなに降るのも珍しいと思います」と話していました。

【伊吹山で初冠雪 平年より7日早く】
彦根地方気象台は滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山で13日、初冠雪を観測したと発表しました。
13日朝の滋賀県内は、上空5500メートルにこの時期としては強い寒気が流れ込んだ影響で、各地で今シーズン一番の冷え込みとなりました。
午前の最低気温は、▼甲賀市信楽で5.0度、▼長浜市で6.2度、▼高島市今津で6.6度、▼大津市で7.4度など軒並み10度を下回りました。
こうした中、彦根地方気象台は、滋賀県内で最も高い標高1377メートルの伊吹山で、初冠雪を観測したと発表しました。
平年より7日、去年より19日、早いということです。
伊吹山が見える米原市のびわ湖沿いで野菜を育てている70代の女性は、「けさ見たら山の上の方がうっすらと白くなっているのを確認しました。やっぱり寒いですね。いよいよ冬という感じがします」と話していました。

【高野山で雪化粧】
強い寒気の影響で高野山では、13日早朝から雪が降り寺院の屋根や道路脇の木々が白く雪化粧しました。
和歌山地方気象台によりますと、13日の和歌山県は強い寒気の影響で、各地で気温が下がり高野山では、午前9時20分ごろに0.6度を観測しました。
高野山では早朝から雪が降り、金剛峯寺などの寺院の屋根や道路脇の木々が白く雪化粧しました。
高野山の入り口の大門付近では、観光客が傘をさしながら雪と紅葉の風景を写真に収める姿などが見られました。
愛媛県今治市から訪れたという女性は、「今の時期に、雪景色が見られるとは思いもしませんでした。感激です」と話していました。
気象台では、高野山の初雪の観測については、発表していませんが、高野町役場によりますと、雪が降ったのは今シーズン初めてだということです。